教授紹介

ごあいさつ

 多くの方がリハビリテーションという言葉から運動を連想すると思いますが、健康な方が行う運動とは異なり、医学でいうところのリハビリテーション治療はもっと科学的な概念です。例えば炎症が強い状態において強すぎる運動負荷をかければ筋はかえって減ってしまいますし、脳卒中の麻痺のタイプによっては積極的な筋力強化を行うべきではない場合もございます。ただ頑張ればいいというものではなく、あくまでも「医学的に正しく」頑張らなければなりません。

 医学の目覚ましい進歩は、病気や怪我から生還する患者様を大幅に増やしました。しかしその一方で、何らかの障害を抱えた生活を強いられる患者様も大幅に増えております。我が国では実に、男性は約9年間、女性は約13年間も介護を要する生活を強いられており、寿命のみならず「健康寿命」の延長が喫緊の課題とされています。我々はその解決のために、旧来のリハビリテーション治療を大きくしのぐ新しい治療体系を日々研究・開発しております。命を助けると同時に障害も減らす、そんなリハビリテーション医学を推進して参ります。

主任教授 診療部長 佐々木信幸

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